モロッカンカクタスオイルのクオリティ

モロッコ南部の産地、大西洋に面した土壌は昔からサボテン栽培が盛んでした。
質を求め南下すると、山肌一面に実も葉の部分もふっくらと育った、
見た目からも栄養分の豊富さを感じさせてくれるサボテンがたわわに実っていました。

サボテンオイル

現地のベルベル人は、サボテンをフルに活用し共生してきました。
サボテンの実は7月に収穫します。美味しくってみんな大好きです。
モロッカンカクタスオイルを抽出する実は、大きく育つのをゆっくりと待ち、一つ一つのサイズを見極め、丁寧に摘み取ります。
オイルに使用されている種子は、基本的に3種類です。
3種の実はローカル (現地名) の呼び名があり、育つ時期と収穫時期がそれぞれ少しづつ違います。
3種の実の種子はそれぞれ品質が高く、また3種を配合することで、より効果を感じるオイルが完成します。

収穫し、実と種子を分ける作業はとてもハードです。
沢山の女性が工場に集まり、丁寧に素早く工程をこなしていきます。
分けられた実の部分はジュースやジャムへ。
取り出された種子は、洗って乾燥させ、人の手でゴミや石、サボテンの花や棘が混入していないか、何度も細かくチェックします。
 
手伝わせてもらったのですが、神経を集中する作業でとても大変でした。
お茶の時間にタップリとお砂糖を入れたミントティをいただくのが理解できます。
頭と身体をフル回転させる作業。
この工程を体験し、さらにオイルを大事に、大切に使用したいと強く感じました。

写真は手作業にて取り出された小さな石や花や棘。
 
品質と作業工程の素晴らしさが揃えば、ベストなものが出来るのも当然です。
自然環境の中、サボテンの状況を逐一観察し、植物の状況を見極め常に寄り添い収穫します。
 出来上がったオイルはその年の雨量や土壌の状態で香や使用感も多少変化します。
モノがあふれる現在、私たちのサボテンは再び土に還り、
循環し、また新たに上質な恵みを育みます。
長く植物学を学んだ生産者だからこそ、生み出せたオイル。
世界で一番のサボテンのオイルだと胸を張ってお伝えします。
そんな生産者の気持ちに恥じない製品をお届けしたい。
私たちの切なる思いです。